保護者の方々へ


 
  今の10代の子供たちは、未来は砂漠のように不毛だ、と感じているのではないでしょうか。 それはきっと、私たち大人がとても幸せそうには見えないからだと思うのです。

  たしかに、現実というのはきびしいものかもしれません。 そんな現実から、何とか我が子を守ろう、楽をさせてやろうとする気持ちもわかります。 しかし、そんな不毛とも思える現実の砂漠に、何のためらいもなく飛び込んでゆく、そんな勇気も子供たちは持っています。 それを私たち大人は忘れているように思えてなりません。 確かに大人たちの目には、ただ無謀で、それが若さの特権だと映るかもしれません。 しかし、そうした勇気がなければ、新しい未来を切り開くこともできないのもまた確かなのです。 不毛の砂漠の向こうには、母なる海が、広大な海が広がっているかもしれません。 本当の特権というのは、勇気をふるって、そんな不毛の地に最初の一歩を踏み出し、 くじけず、あきらめず、ひたすら歩き続けた者だけに与えられる境地だと思うのです。

  景気の停滞が続くこんな時代だからこそ、子供たちよりも、まず私たち大人が、 最初の一歩を踏み出す勇気を必要としているのかもしれません。 せめて、海に向かって駆け出そうとする子供の足を引っ張るようなことにならぬように、 海からの強風に逆らって立ち、海の方向を指し示す、不動の「道しるべ」でいたい。 そんなふうに思って子供たちを指導しています。


新風館代表 北風祐希

 


| Top | Policy| Advance Cource | Basic Cource | Level Up Test | Teachers | 


Copyright 2005-2009 shinpukan.com All rights reserved